保育士転職支援
保育士の転職先まとめ
実際に保育士が転職するとしたら、どんな転職先が見つけられるのでしょうか。
保育士の資格は国家資格であり、子どもの成長を支えるプロフェッショナルという側面からも、保育園以外にも実は非常に多くの転職先があるのです。
別の保育園
一番多いのが、保育士として別の園に転職するケースで、保育士の転職の実に6割を超えています。
児童福祉施設
児童福祉施設とは、1998年に施行された改正・児童福祉法に規定された14の施設を指し、児童福祉施設で働く保育士を「施設保育士」と呼ばれます。
施設保育士になるためには保育士資格は必須になります。
学童保育施設
学童とは、通常小学校1年生〜3年生までの児童が保護者が迎えに来るまでの間を過ごす施設のことで、学童クラブや放課後クラブといわれるものになります。
学童で特に働きやすいのは、男性保育士なのです。
学童保育では小学生が対象となりますので、ドッチボールや鬼ごっこも保育園の幼児に比べ、一緒に遊ぶには体力が必要になります。
男性保育士は増加しているものの、女児の着替えや排泄介助などにおいて、保護者からの懸念を心配した保育園では、なかなか登用が進まないのも現実なのです。
その点、学童保育ではすでにそのような生活介助は必要なく、ダイナミックな遊びを提供できる男性保育士は人気もあり、活躍しやすい職場といえます。
ベビーホテル
ベビーホテルとは、認可外保育所のうち、下記のいずれかを満たしている施設のことです。
・20時以降の保育が可能
・宿泊を伴う保育が可能
・一時預かりの利用児童が全利用児童の半数以上を占めている保育施設
つまりホテルとは名ばかりで、必ずしも宿泊機能を備えているわけではないのです。
しかし、20時以降の保育や宿泊、一時保育など、待機児童が増え、女性の働き方が多様になった現代社会の中で認可保育園ではカバーできないことも多くある部分を担ってくれる貴重な存在ともいえるでしょう。
しかし、ベビーホテルには、残念ながら一部保育環境が整っているとは言えない施設があることも事実なのです。
しかし、夜間の保育やどうしても預けなければならない保護者の事情、対応しきれない保育環境の中でベビーホテルへのニーズも高くなっています。
ベビーホテルの中でも、環境を整え、本当に困っている人を助ける施設はたくさんあるので、慎重に検討の上、転職するのであれば、良い出会いがあるかもしれません。
幼稚園
幼稚園で働くには、幼稚園教諭免許が必要です。
そのため、保育士免許だけでは就業することができません。
ただし、今なら令和6年度までは、保育士資格を持ち保育士として「3年以上かつ4320時間の勤務経験」があれば幼稚園教諭の免状の取得ができる特例措置があるのです。
幼稚園教諭になれば、保育士とくらべ勤務時間は短いことが多く、夕方に帰宅できることも多いのです。
それに加え、平均的に保育士よりも幼稚園教諭の方が給与は高く設定されているのです。
保育を目的とした保育園と、教育を目的とした幼稚園では文化や教えることに違いはあるものの、残業時間や給与面での改善が見込めるのは転職の大きなメリットになるのではないでしょう。
認定こども園
認定こども園とはこれまで文部科学省が管轄していた幼稚園と、厚生労働省が管轄していた保育園を一体化させ、「教育と保育」を融合させた施設のことになります。
保育自体は同時に行いますが、内部では幼稚園コースと保育園コースに分かれている園が多いようです。
「保育」という観点以外にも「教育」という観点で子どもたちを指導する立場になることは、スキルアップに繋がるのではないでしょうか。
なお、こども園では、保育士資格と幼稚園教諭免状の両方を持っていることが求められるのです。
とくに幼保一体型と言われる形態のこども園は両方を持っていることが必須になります。
こちらも令和6年度までは、保育士資格を持ち保育士として「3年以上かつ4320時間の勤務経験」があれば幼稚園教諭の免状の取得ができる特例措置がありますので、令和6年度までに取得を検討しておくと、後々活躍の場が増えるかもしれないです。
ベビーシッター
ベビーシッターとは、依頼主のご要望の場所・時間にて子どもの保育を行う仕事になります。
主には依頼主の自宅での保育となりますが、結婚式の会場の客室や、商業施設、映画館の近くなど、様々な場所が勤務先となるのです。
お預かりするお子さんは1〜3人程度と少人数で、ご両親のご都合がつかない場合にご兄弟でお預かりするケースなどが多いようです。
ベビーシッターのお仕事は一人ひとりにきめ細やかな保育の提供が可能になります。
画一的な保育ではなく、一人ひとりに合わせた保育をしたい人にはやりがいのある仕事になるでしょう。
保育ママ
保育ママとは、主に3歳までの乳児を自宅内にて保育する家庭福祉員のことになります。
保育ママは一人で最大で3人の子どもの保育を行うのです。
基本保育時間は8時間で、それ以上の保育には延長料金を頂くこととなります。
保育時間や延長保育については保育ママ自身が設定可能です。
年収はおおよそ400万円〜600万円程度になるといわれています。
経費を差し引いても、保育園勤務の保育士よりも収入は高いことがいえるでしょう。
保育ママのやりがいは小規模保育で、きめ細やかなサービスを提供できることです。
最大でも3名という人数なので、一人一人に合った保育を提供することで、保育ママへの保護者からの信頼は厚く、卒園後も人に慕われるお付き合いができることが多いのです。
保育関連の職場
保育士は子どもを保育する現場だけでしか活躍できないわけではないのです。
保育士だったからこそ、保育士を支える仕事をする人も増えてきています。