生命保険のメリットとデメリットとは?
生命保険のメリットとデメリットとは?
生命保険には、万が一の備えと、積立の目的で加入をする方がほとんどになります。
でも、万が一のための備えや貯蓄なら、わざわざ生命保険に入らずに自分で貯蓄しておけば良いのではないでしょうか?
確かに貯蓄も万が一の備えになりますが、大きな金額を準備するにあたっては、生命保険は貯蓄よりも適しているといえるメリットがあります。
では、生命保険とは貯蓄と比べてどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
また、生命保険のデメリットについても紹介していくので、メリット・デメリットを考慮しながら、自分で貯蓄するのと生命保険に加入するのと、どちらが良いかを考えてみましょう。
メリット
生命保険のメリットとして、主に以下が挙げられます。
生命保険のメリット
払込期間に関係なく保険金が受け取れます
ライフプランに合わせた保障が受けられます
税金対策になります
順を追ってみていきましょう。
払込期間に関係なく保険金が受け取れる
生命保険は、万が一のリスクヘッジができる点が最大のメリットになります。
万が一の備えには自分で貯蓄をするという方法もありますが、生命保険は保険期間開始時から高額な保障を得ることができます。
一方、自分で貯蓄する場合には、生命保険に匹敵する金額を用意しようとおもうと、長年かけてお金を貯めなければならないのです。
大きな金額をすぐに用意できるかどうかという点が、貯蓄が必要な生命保険とは異なるポイントになります。
その点を考えると、万が一に備えるには、貯蓄より生命保険に加入をした方が安心でしょう。
ライフプランに合わせた保障が受けられる
たとえば、結婚や出産など一般的に家族が増えた時には生活費や養育費も増加するため、保険金額も高く設定する必要があるでしょう。
過不足のない保障を選ぼう
このような場合は、子供が独立するまでといった一定期間だけを定期保険を活用して保障を手厚くしておけば、過不足なくリスクに備えることができるでしょう。
一方、貯蓄の場合には、生命保険とは異なり、万が一の備えを増やしたいとおもってもすぐに対応することは難しいです。
このように、生命保険はライフプランに柔軟に対応できるというメリットがあります。
税金対策になる
生命保険に加入していると、所得税と住民税、そして相続税の控除を受けることもできるのです。
生命保険で節税できる項目
住民税
住民税と所得税
まず住民税と所得税の控除ですが、「生命保険料控除」という制度がポイントになります。
生命保険料控除とは?
所得税と住民税の課税対象となる所得金額から、自分が支払った生命保険料のうち一定の金額を差し引くことができるものです。
課税対象となる金額が減るため、結果として所得税と住民税の税額も小さくなります。
一方、相続税については、生命保険金の非課税枠を利用することで税負担の軽減が可能になります。
生命保険の被保険者が死亡した場合、死亡保険金は被保険者以外が相続します。
相続する死亡保険金には相続税が課税されるのです。
死亡保険金が非課税となる対象
500万円×法定相続人の数の範囲内
このように、生命保険は所得税や住民税、相続税の税金対策が可能というメリットがあります。
デメリット
次に、生命保険のデメリットとして以下の3つが挙げられます。
生命保険のデメリット
早期解約をした場合は損になります
保険料が毎月かかります
インフレリスクがあります
順を追ってみていきましょう。
早期解約をした場合は損
生命保険のうち、終身保険や養老保険のような貯蓄性のある保険は、途中で保険を解約した場合には解約返戻金が手元に戻ります。
注意点
ただし、解約返戻金は自分が払い込んだ保険料の全額が返ってくるとは限らないのです。
生命保険に契約してから早期で解約をすると、解約返戻金はないか、払った保険料に対して非常に少ない割合になってしまうのが一般的になります。
特に人気の高い低解約返戻金型の終身保険は保険料払込期間中の解約返戻率を抑えることで保険料を安くしているので、途中で解約してしまうと元本割れしてしまうので注意が必要です。
貯蓄性のある商品に加入する場合は、早期解約の場合に解約返戻金が少ないケースが多いというデメリットを念頭に置いておきましょう。
早期解約をしないよう、無理のない範囲で加入することが重要です。
保険料が毎月かかる
当然のことではありますが、生命保険とは毎月一定の金額を保険料として納めなければならないものです。
働き始めの若い人や子供のいる家庭では、保険料の支払いは多少負担に感じることもあるでしょう。
支払い方の工夫も可能
保険の商品によりますが、支払い方法は月払いだけでなく、半年毎・一年毎に支払う方法などもあるので、ご自身の生活に合わせて選ぶことが必要になります。
インフレリスクがある
一度生命保険に加入すると、保険期間中は基本的に保険金額は変わらないです。
そのため、万が一インフレやデフレなどが起きた場合、貨幣価値が変わり、契約していた保険金額では保障として十分ではなくなってしまう可能性も考えることができます。
貨幣価値に大きな影響を与えるほどの急激なインフレは、現在の日本では考えづらいですが、可能性はゼロではないのです。
定期的に保険の契約内容を見直すことが必要でしょう。